焙煎したコーヒー豆を挽いて粉末状にし、お湯や水で成分を抽出した飲み物。お茶やお酒と並び、世界中で愛される嗜好品です。原料は「「コーヒー豆」と呼ばれていますが、実は「マメ科」植物とは全く関係ありません。「コーヒーノキ」というアカネ科の植物に「コーヒーチェリー」という実ができ、その中から取り出した「種」がその正体です。
まず収穫したコーヒーチェリーを精製して中から種を取り出し、「生豆」の状態にします。それを煎ると、お馴染みの茶色い「コーヒー豆」になります。それを挽いて粉末にし、様々な方法で淹れたものが「コーヒー」となります。各工程の方法が少し変わるだけで、コーヒーの味には大きな違いが出ます。
ちなみに、「珈琲」という漢字表記は、江戸時代の蘭学者:歌川榕菴によって考案されたもの。コーヒーの木の枝に実った赤い実が、かんざしに似ていることに由来します。「珈=髪に指す花かんざし」、「琲=かんざしの玉をつなぐ紐」を表しているそうです。