コーヒーの主な産地は、年間を通して気温が高いエリアとして知られている「熱帯・亜熱帯地域(北緯25度~南緯25度)で、この地域は「コーヒーベルト」と呼ばれています。南回帰線近くの南方では4~9月頃、北回帰線近くの北方では9~4月頃が収穫時期…と地域ごとに収穫時期がずれるので、コーヒーは1年中世界のどこかで収穫されていることになります。更に、雨季が年に2回ある地域では、年に2回収穫することができます。
コーヒーが育つ条件は5つ。高品質な豆が取れるのは「高地で水はけがよく、雨季がある地域」といわれています。
①気温…平均気温22度前後の高地
②降雨…年間降水量1200~1600mmが目安
③日照り…直射日光に弱いので、緩やかな山の斜面が向いている
④土壌…水はけのいい肥沃な土壌。火山灰が積もった土地がいいとされる
⑤標高…標高1000~1200mの涼しい高地。昼夜の寒暖差が大きいほど高品質の豆になる
日本でも、コーヒーベルトの北限に位置する沖縄本土、石垣島、徳之島、小笠原諸島などでコーヒー生産が行われています。しかし台風の通り道になっているため栽培は難しく、あまり生産量は多くありません。